日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ポーター(George Porter)
ぽーたー
George Porter
(1920―2002)
イギリスの物理化学者。ヨークシャー州に生まれる。リーズ大学を卒業、第二次世界大戦中は志願兵として海軍のレーダー関係の仕事についた。1945年ケンブリッジ大学教授ノリッシュの研究室に入る。1955年シェフィールド大学の教授となり、1966年からはロイヤル・インスティチューション(王立研究所)所長に就任した。1972年にはナイトに叙せられる。
ケンブリッジ大学時代、ノリッシュと共同で、化学反応のうちの閃光(せんこう)光分解の研究を進め、反応の途中で生成する非常に寿命の短い中間体を測定する閃光光分解法を開発した。この業績(極短時間エネルギーパルスによる超高速化学反応の研究)に対して、ドイツの物理学者アイゲン、および共同研究者のノリッシュとともに1967年のノーベル化学賞を受賞した。なお、1988年(昭和63)には第1回ノーベル賞受賞者日本フォーラムに出席のため来日している。
[編集部]
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