ポート・ブレア(読み)ぽーとぶれあ(英語表記)Port Blair

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポート・ブレア」の意味・わかりやすい解説

ポート・ブレア
ぽーとぶれあ
Port Blair

インド南東部、アンダマン・ニコバル政府直轄地区の唯一の町で、行政の中心地。ベンガル湾東部、南アンダマン島東岸に位置する。人口10万0186(2001)。天然の良港を有し、木材コプラココナッツなどをコルカタカルカッタ)やチェンナイマドラス)、ミャンマーヤンゴンへ積み出す。1789年にイギリス人の植民によって建設され、インドの大反乱(1857)以後1921年まで流刑地であった。当時のセルラー刑務所が残っている。町名は、植民を始めたイギリス人A・ブレアに由来する。

[林 正久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のポート・ブレアの言及

【アンダマン[諸島]】より

…イギリスが流刑地として本格的植民に成功したのは1857年である。南アンダマン島のポート・ブレアPort Blairが唯一の町で,天然の良港がある。インドの独立によって中央政府直轄地となり,東パキスタン(現,バングラデシュ)から多数の難民が移住した。…

※「ポート・ブレア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android