現代外国人名録2016 「マイケル サンデル」の解説
マイケル サンデル
Michael J. Sandel
- 職業・肩書
- 政治哲学者 ハーバード大学教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1953年
- 出生地
- ミネソタ州ミネアポリス
- 学歴
- ブランダイス大学〔1975年〕卒
- 学位
- 博士号(オックスフォード大学)〔1981年〕
- 経歴
- ローズ奨学生としてオックスフォード大学ベリオール・カレッジで学び、1981年博士号を取得。チャールズ・テイラー教授に政治哲学の指導を受けた。’88年よりハーバード大学政治学教授。2002〜2005年ブッシュ大統領(当時)が設置した生命倫理委員会の委員を務めた。1980年代に自由や平等、機会均等を重視する思想を唱えて広い影響力があったジョン・ロールズ・ハーバード大学教授の「正義論」を批判(リベラル・コミュニタリアン論争)して脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても知られ、中でもハーバード大学の学部科目「Justice(正義)」は“何が正義か”を問う対話型の講義で、延べ1万4000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義を一般公開することを決定し、その模様は2009年に全米で放送された。日本では、2010年4月からNHKが「ハーバード白熱教室」として放送し、反響を呼んだ。また、講義録をもとにした著書「これからの『正義』の話をしよう」は哲学書として異例のベストセラーとなり、世界各国で翻訳される。他の著書に「リベラリズムと正義の限界」「民主政の不満 公共哲学を求めるアメリカ」「完全な人間を目指さなくてもよい理由」「それをお金で買いますか」など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報