マオナン(毛南)族(読み)マオナンぞく

百科事典マイペディア 「マオナン(毛南)族」の意味・わかりやすい解説

マオナン(毛南)族【マオナンぞく】

広西チワン族自治区北西部に居住言語はトン語(トン族)・スイ語(スイ族)に近いが,周囲のチワン族漢族の言語に通じる。自称は〈アイナヌ〉で〈当地の人〉の意。〈マオナン〉は地名による。かつて〈毛難〉と表記されたが1986年に中国少数民族名を改称。竹を裂いて編んだ花笠〈毛南帽〉が特徴的。歌掛けや不落夫家婚(第1子の出産時まで妻は実家に居住)が行われ,5月に〈分竜節〉という祖先祭・豊作祭がある。約7万2000人(1990)。
→関連項目広西チワン(壮)族自治区

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android