マガリバナ(歪り花)(読み)マガリバナ(英語表記)Iberis amara; rocket candytuft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マガリバナ(歪り花)」の意味・わかりやすい解説

マガリバナ(歪り花)
マガリバナ
Iberis amara; rocket candytuft

アブラナ科一年草。地中海地方の原産で,明治初期に観賞用として渡来し花壇鉢植として普及した。茎は直立し,高さは 15~30cmで稜がある。葉は無柄で互生し,長いへら形で先は鈍頭,縁には不規則なあらい鋸歯がある。6~8月に,茎の頂部に総状花序をなし,紫紅色や白色十字花を密生する。4片の花弁内側の2片が小さく,外側の2片は大きい。和名マガリバナはこのことに由来するが,最近はあまり使われず,英名キャンディタフトと呼ばれることが多い。短角果は扁平で円形,先は2裂してとがる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android