マクドナルド(John Alexander MacDonald)(読み)まくどなるど(英語表記)John Alexander MacDonald

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マクドナルド(John Alexander MacDonald)
まくどなるど
John Alexander MacDonald
(1815―1891)

カナダの政治家。保守党に所属。5歳のときイギリスのグラスゴーからイギリス領アッパー・カナダ(現オンタリオ州)に移住。1844年連合カナダ植民地立法議会に選出されて政界に入り、カナダ東部(以前のローワー・カナダ、現ケベック州)のフランス系政治家との提携に成功。56年にタシェ‐マクドナルド内閣を組閣した。しかし、このころから連合カナダの政界は行き詰まりをみせ、鉄道敷設問題、イギリスの自由貿易政策、アメリカの南北戦争などが主たる要因となって、彼は全イギリス領北アメリカ植民地の連合と独立、すなわちコンフェデレーションConfederationの実現に尽力した。67年カナダ自治領の成立にあたっては代首相に就任(~1873)し、プリンス・エドワード島からブリティッシュ・コロンビアに至る版図を確定し、その間に横たわる広大なハドソン湾会社の領有地獲得に成功した。71年、南北戦争中に生じた英米間の懸案解決のためのワシントン会議にイギリス代表団の一員ながらカナダを代表して参加し、外交権獲得への一歩を踏み出している。政治汚職を問われて一時下野するが、第2次マクドナルド内閣(1878~91)下に、カナダは初の保護関税である「ナショナル・ポリシー」を採択し、85年には大陸横断鉄道の完成をみるなど、新国家の基礎が築かれた。

[大原祐子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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