日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マクミラン(Edwin Mattison McMillan)
まくみらん
Edwin Mattison McMillan
(1907―1991)
アメリカの物理学者。カリフォルニア州生まれ。カリフォルニア工科大学、プリンストン大学に学び、1932年学位を取得。1934年カリフォルニア大学放射線研究所員となり、1946年同大学物理学教授、1958年には放射線研究所部長。早くからE・O・ローレンスに協力してサイクロトロン開発に従事、1936年人工放射性のC‐14、ついで1940年エーベルソンとともに原子番号93番の超ウラン元素ネプツニウムを発見した。第二次世界大戦中は軍事研究に携わったが、1945年シンクロトロンの原理を発見してその製作にあたった。また人工中間子の創製にも成功した。超ウラン元素の発見により、1951年シーボーグとともにノーベル化学賞を受賞した。
[藤村 淳]
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