マダガスカル・ジャスミン(読み)まだがすかるじゃすみん(英語表記)Madagascar jasmin

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マダガスカル・ジャスミン
まだがすかるじゃすみん
Madagascar jasmin
[学] Stephanotis floribunda Brongn.

ガガイモ科(APG分類:キョウチクトウ科)シタキソウ属の常緑藤本(とうほん)(つる植物)。マダガスカル原産で、花にジャスミン様の芳香があるのでこの名があるが、モクセイ科ソケイ(ジャスミン)属のジャスミンとはまったくの別種である。葉は対生し、卵状楕円(だえん)形、暗緑色の多肉革質で、長さ7~10センチメートル。花は白色で、長さ4~5センチメートルの高坏(たかつき)形。春から秋、散形状の集散花序に6~8花を開く。つる性を生かして鉢植え行灯(あんどん)仕立てにする。8℃以上を保ち、冬は灌水(かんすい)を控える。繁殖は挿木による。

[高林成年 2021年6月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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