日本大百科全書(ニッポニカ) 「マッケンジー(カナダ)」の意味・わかりやすい解説
マッケンジー(カナダ)
まっけんじー
Mackenzie
カナダ北部、ノースウェスト・テリトリーズ中西部の行政地区。1895年創設、1918年に境界を設定した。北は北極海に面し、東はキーウェーティン地区、西はユーコン・テリトリーと接し、南は北緯60度線が平原三州などとの境界となる。面積約137万平方キロメートル。住民はイヌイット、インディアンが大半を占め、狩猟を営む。最大の町は、金で有名なイエローナイフである。マッケンジー川が流れる西部の中央低地帯は針葉樹林帯で木材資源に富み、グレート・ベア湖やグレート・スレーブ湖以東はローレンシア楯状地(たてじょうち)で、氷河地形が発達している。近年マッケンジー川デルタ地域における油田の開発が活発で、カナダ政府が計画的に建設した町イニュビクがある。
[山下脩二]