日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マッケンジー(Sir Compton Mackenzie)
まっけんじー
Sir Compton Mackenzie
(1883―1972)
イギリスの小説家。スコットランドに生まれる。祖父、父とも俳優だった。オックスフォード大学卒業。劇作から小説に転じ、『カーニバル』(1912)、『不吉な街』二部(1913~1914)で名声を得た。ことに後者は、当時の学生生活と青年の心理を写実的に描いたものとして世評が高かった。ほかに『恋の風』6巻(1937~1945)、『薄氷』(1956)などがあり、自叙伝『わが人生』10巻(1963~1971)も著名。また、音楽雑誌『The Gramophone』を創刊した人物としても知られる。
[山中信夫]