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マツクイムシ(松喰虫) マツクイムシ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マツクイムシ(松喰虫)
マツクイムシ

マツを食害する昆虫の総称。マツ類を枯らす昆虫は多数ある。甲虫目のキクイムシ科,ゾウムシ科,カミキリムシ科のものは材に穿入し食害する。マツノキクイムシ,マツシラホシゾウムシ,マツノマダラカミキリクロカミキリなどが代表的。葉を食べるものには鱗翅目カレハガ科のマツカレハ,双翅目タマバエ科のマツバノタマバエなどがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

マツクイムシ【マツクイムシ(松喰虫)】

マツ類を加害する害虫の総称。かつてはおもにキクイムシ類,ゾウムシ類,カミキリムシ類のうち,マツにせん孔し加害して枯らす昆虫を呼んでいたが,これらの甲虫はおもにマツが衰弱してからつく。 現在,本州以南の日本各地で毎年大量に発生するマツ類の枯死を,一般にマツクイムシによる被害と呼んでいるが,真の加害者はマツノザイセンチュウで,これをマツノマダラカミキリ(イラスト)が伝播(でんぱ)している。このセンチュウ(線虫)はマツが枯死するころ材内で爆発的に増殖し,秋から春にかけて樹幹内につくられたマツノマダラカミキリの蛹室(ようしつ)周辺へ集中してくる。

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世界大百科事典内のマツクイムシ(松喰虫)の言及

【森林保護】より

…また,樹下植栽や複層林施業などによっても気象災害が防除できる。(2)病虫害 各種菌類やウイルスの寄生によって発生するスギ赤枯病,カラマツ先枯病などの樹病や食葉性害虫のマツカレハやマイマイガ,せん孔性害虫のいわゆるマツクイムシ(松食虫),吸汁性害虫のアブラムシなどの虫害は,一度大発生があると,周囲の健全な森林まで被害を受けるため,薬剤による防除,天敵微生物を用いる生物的防除,被害木の伐倒・剝皮・樹皮の焼却を含む総合防除などを行う。マツクイムシ,カラマツ先枯病など特定の病虫害に対しては〈森林病害虫等防除法〉の適用があり,国の補助によって防除が行われる。…

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