日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マデルナ(Bruno Maderna)
までるな
Bruno Maderna
(1920―1973)
イタリアの作曲家、指揮者。ベネチア生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業、1950年ミュンヘンで指揮者としてデビュー。54年イタリア放送局がミラノに電子音楽スタジオを設立した際、ベリオとともに参画。以後、前衛音楽の紹介と普及に努めたほか、各地で講座をもち現代音楽を指導した。日本にもアンサンブル・ヨーロピアンという現代音楽の演奏団体を率いて61年(昭和36)初来日している。創作活動も盛んで電子音楽をはじめ多数の作品を発表しているが、代表作に管弦楽のための『アウラ』(1972)がある。ダルムシュタットに没。
[岩井宏之]