マト・グロッソ[州](読み)マトグロッソ

百科事典マイペディア 「マト・グロッソ[州]」の意味・わかりやすい解説

マト・グロッソ[州]【マトグロッソ】

南米,ブラジル中西部の州。名称は〈巨大な森林〉の意。アマゾン,ラ・プラタ両水系の分水界をなすマト・グロッソ高原を含む広大な州で,約90万km2に及ぶ(人口250万人,2000)。かつては1979年に分離された南部のマト・グロッソ・ド・スル州(約36万km2,人口208万人,2000)も含んでいた。州都クイアバ,南部ではカンポ・グランデ。この地域全体を見ると,北部は熱帯雨林だが,中・南部はパラナ川パラグアイ川流域で,その東部の高原はセラードと呼ばれる熱帯草原をなし,カンポ・グランデ以南はカンポという草原地帯。牛の放牧を主とする農牧業が中心だが,近年南部の発展が著しい。鉄鉱,マンガン鉱をはじめダイヤモンド,金,銀等の埋蔵も推定される。

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