マドゥラ人(読み)マドゥラじん(英語表記)Madurese

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マドゥラ人」の意味・わかりやすい解説

マドゥラ人
マドゥラじん
Madurese

インドネシアジャワ島東部の北方にあるマドゥラ島を中心に居住する一民族。ジャワ島東部北岸,マドゥラ島の東側のカンゲアン諸島にも居住している。マドゥラ語オーストロネシア語族に属し,ジャワ語に密接に関連しているが両者は互いに通じない。稲作農耕を行うが,沿岸住民は漁業を営む。村落には私有地のほかに村の共有地がみられることが多い。出自は双系で,婚資として重要なものは牛であり,またクラパン (闘牛) を好む。文化的にはジャワの影響が強く,ジャワの王国の支配を受けていた。イスラム教徒であるが,呪術信仰や邪術も盛んである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android