マナ-プールズ国立公園、サピとチュウォールのサファリ地域(読み)マナプールズこくりつこうえん、サピとチュウォールのサファリちいき

世界遺産詳解 の解説

マナプールズこくりつこうえん、サピとチュウォールのサファリちいき【マナ-プールズ国立公園、サピとチュウォールのサファリ地域】

1984年に登録されたジンバブエの世界遺産(自然遺産)で、同国北部にあるマナ・プールズ国立公園と2つの野生生物の保護区。草原地帯(サバンナ)と森林地帯からなる。この多様な自然環境の中に、ゾウ、サバンナシマウマアフリカスイギュウインパラなどの草食動物やワニ、鳥類300種以上が生息している。ここは稀少種のナイルワニの貴重な生息地として知られ、乾期にはカバ、バッファローなどの大型哺乳動物が集まるところとして知られている。ザンベジ川流域には湖沼のほか、島や砂丘があり、それにマホガニーイチジクエボニーバオバブなどの森林が隣接している。また、ザンベジ川中流域には氾濫原が広がっており、雨期には一面湖のようになり、乾期になると湖が後退して草原に変わるという変化を毎年繰り返している。◇英名はMana Pools National Park, Sapi and Chewore Safari Areas。国立公園名のマナ・プールズの「マナ」はショナ語で数字の「4」を表し、これはザンベジ川の蛇行帯に4つの湖があることから名づけられた名前である。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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