デジタル大辞泉
「マヌー国立公園」の意味・読み・例文・類語
マヌー‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【マヌー国立公園】
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マヌー国立公園
マヌーこくりつこうえん
Manú National Park
ペルー南東部,アマゾン川源流の一つ,マヌー川流域のジャングルを中心とするペルー最大の国立公園。面積1万 5328km2のうちの9割は学術研究区域として立入禁止となっている。公園内では先住民のマチゲンガ族,ヤミナウア族,アマウアカ族などが昔ながらの生活を送っている。絶滅に瀕した生物の最後の楽園であり,ジャガー,ヤブイヌ,ウーリーモンキー,エンペラータマリン,カピバラ,バクのほかオオアリクイ,オオアルマジロ,さらに 50万種ともいわれる節足動物をはじめ 1000種をこす鳥類,魚類,爬虫類など多種多様な生物が生息している。 1973年国立公園に指定され,1987年世界遺産の自然遺産に登録。
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世界遺産詳解
「マヌー国立公園」の解説
マヌーこくりつこうえん【マヌー国立公園】
1987年に登録されたペルーの世界遺産(自然遺産)で、アマゾン川源流のマヌー川一帯にある熱帯雨林や湿原地帯、4000m級の山岳地帯などを含む、総面積が1万5328km2に及ぶ同国最大の国立公園。1975年に国立公園に指定された。マヌー川は雨期の氾濫によりコチャと呼ばれる湖を出現させるため、野生動物たちの楽園となる。一帯にはペッカリー(ヘソイノシシ)やオオアリクイ、オセロット、オオアルマジロ、カピバラ、ウーリーモンキー、アカシカ、バク、そして絶滅の危機にあるジャガーやエンペラータマリンなどの動物と、ベニコンゴウインコやハチドリなど約1000種の鳥類が生息する。また、2万種を超える植物が見られる。◇英名はManú National Park
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百科事典マイペディア
「マヌー国立公園」の意味・わかりやすい解説
マヌー国立公園【マヌーこくりつこうえん】
ペルー南東部のマヌー川流域に広がる国立公園。アマゾン盆地の熱帯雨林から標高約4000mの山岳地帯にあるため,世界屈指の多様な生態系が見られる。約100種の哺乳動物や約50万種の昆虫などの節足動物,約1000種の鳥類など多くの生物が確認されている。地球上でも貴重な地域のため,先住民族の定住生活は制限され,一般人の立ち入りも厳しく制限されている。1987年世界自然遺産に登録。
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