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マラッカ海峡と海賊 まらっかかいきょうとかいぞく

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知恵蔵の解説

マラッカ海峡と海賊

インド洋と南シナ海を結ぶマラッカ海峡海上交通の要衝だ。中東から日本や中国などへの石油の8割がここを通過する重要なシーレーンで「日本の生命線」だが、積み荷や身代金を狙う「海賊の巣」としても悪名高い。海峡は延長約800km。マレー半島スマトラ島に挟まれ、無数の島々が点在する。海賊にとって格好の地形だ。反政府組織の末端メンバー、一部の軍や警察の腐敗集団、プロの国際犯罪組織なども海賊行為にかかわっているとみられる。沿岸諸国の海域が複雑に入り組み、周辺には紛争地域もあるうえ、主権の壁にも阻まれて取り締まりや捜査協力を難しくさせている。国際海事局(IMB)によると、犯行の組織化、凶悪化が進行している。同海峡の海賊対策などを巡り、各国の情報共有を促進するために日本が提唱した「アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)」が2006年9月に発効した。

(大野拓司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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