マル島(読み)マルトウ(英語表記)Isle of Mull

デジタル大辞泉 「マル島」の意味・読み・例文・類語

マル‐とう〔‐タウ〕【マル島】

Isle of Mull》英国スコットランド西岸、インナーヘブリディーズ諸島の島。主な町はトバモリークレイグニュアデュアート城トロセイ城などの歴史的建造物や豊かな自然景観があり、夏期中心観光客が多く訪れる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マル島」の意味・わかりやすい解説

マル島
マルとう
Mull

イギリススコットランド西岸沖の大西洋にある島。内ヘブリディーズ諸島中部にあり,アーガイル・ビュートに属する。狭いマル海峡とローン湾を隔てて本土と相対する。海岸線の出入りが大きく,全体に山がちで,ベンモア山(966m)などがあり,段丘発達偏西風が年中卓越し,多湿な海洋性気候である。花崗岩の切り出し,ヒツジウシ放牧が行なわれる。北岸にある中心集落トーバーモーリーは 1788年に漁港として建設され,今日では夏の保養地としても発展している。人口 2696(2001)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マル島」の意味・わかりやすい解説

マル島
まるとう
Isle of Mull

イギリス、スコットランド西岸の島。マル海峡でグレート・ブリテン島と隔てられるインナー・ヘブリディーズ諸島第二の大きさの島で、面積約900平方キロメートル、人口2708(1991)。おもに古第三紀に噴出した玄武岩からなり、最高点はベン・モア山の966メートル。海岸は変化に富んだ入り江が多く、玄武岩の海食崖(がい)が続く。島内には湖も多く、風光に恵まれた観光地となっている。とくに西側の入り江の出口に浮かぶスタファ島のフィンガルの洞窟(どうくつ)はメンデルスゾーン序曲で有名である。ヒツジの放牧が行われ、良港があり漁業が盛んである。

[小池一之]

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