マンネングサ(万年草)(読み)マンネングサ(英語表記)Sedum lineare

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンネングサ(万年草)」の意味・わかりやすい解説

マンネングサ(万年草)
マンネングサ
Sedum lineare

ベンケイソウ科の多年草。オノマンネングサ (雄の万年草) ともいう。本州四国,九州から沖縄,中国大陸南部にかけて広く分布する。山地の岩上に生え,観賞用に栽培されることもある。全体に多肉性で,茎は地をはい,葉は長さ 2cmほどの線形で先は次第に細くなり,鈍頭である。高さ 10~20cmの花茎を直立し,葉は3枚輪生する。5~6月,枝の先が分枝し,黄色の花をつける。萼,花弁とも5枚で,おしべは 10本あり,5本ずつ内外二重に輪生する。近縁のよく似た種類として葉が互生するメノマンネングサ (雌の万年草),沖縄などに生え枝先に1個ずつ花のつくコゴメマンネングサ S. uniflorumなどがあり,最近は外国産のメキシコマンネングサ S. mexicanumが都会地を中心に広がっている。

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