マンロー(Neil Gordon Munro)(読み)まんろー(英語表記)Neil Gordon Munro

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マンロー(Neil Gordon Munro)
まんろー
Neil Gordon Munro
(1863―1942)

イギリス人医師、考古学者、人類学者。スコットランドのダンディ市に生まれる。エジンバラ大学医学部を卒業後、1891年(明治24。1892年ともいう)に来日し、横浜ゼネラル・ホスピタル院長、軽井沢サナトリウム所長を歴任。1905年(明治38)日本に帰化した。32年(昭和7)以降北海道沙流(さる)郡平取(びらとり)村二風谷(にぶたに)でアイヌの診療に従事し、その間、日本の考古学やアイヌ研究に業績を残した。著書には、日本の考古学の概説を試みた『先史時代の日本』Prehistoric Japan(1908)、アイヌの宗教研究書『アイヌ―信仰儀礼』AINU ― Creed and Cult(1962)などがある。死後、その旧居は、北海道大学附属北方文化研究所二風谷分室(マンロー記念館)として保存されている。

[竹ヶ原幸朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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