マードック,K.R.(読み)まーどっく

世界大百科事典(旧版)内のマードック,K.R.の言及

【イギリス】より

…97年からのディジタル化が放送のチャンネルを増やすことは確実であり,そのことが視聴者の能動性を活性化させるのか,あるいは〈公共圏〉を分散させるのか,議論が深まっている。 近年もR.H.トムソン,マードックKeith Rupert Murdoch,キングCecil Kingらの戦後のメディア王が系列化を進め,競争を展開する。1960年代初めから,200万以上の部数をもつ《エンパイア・ニューズ》,100万部以上の《ニューズ・クロニクル》,71年の《デーリー・スケッチ》も含めると,七つの全国紙が相ついで廃刊,合併され大きな社会的話題となった。…

【タイムズ】より

…その方式が《タイムズ》にも適用され,部数は1965年には25万6000であったのに対して69年には43万2000と飛躍的に伸びた。しかし,伝統的読者は逃げ,低い階層の読者が増え,広告は集まらず,その結果もとのスタイルへ戻す,といった試行錯誤が繰り返され,技術革新とそれに抵抗する組合との紛争が泥沼化したあげく,81年2月には今度はオーストラリア出身の国際的新聞王マードックRupert Murdochに《サンデー・タイムズ》と共に買収され,1969年に買収していた《サン》,日曜新聞として伝統のある《ニューズ・オブ・ザ・ワールド》などと合わせて,マードック系統のチェーンが全国市場の約35%を支配するようになった。1986年1月,マードックはテムズ川北岸のワッピングWappingに最新設備の工場を作り,労働組合と激しい抗争の末,《タイムズ》もそこで印刷されることになる。…

※「マードック,K.R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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