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ミイラ(木乃伊) ミイラmummy

翻訳|mummy

世界大百科事典 第2版の解説

ミイラ【ミイラ(木乃伊) mummy】

永久死体tenable corpseの一つ。乾燥した状態で,長期間ほぼ原形を保った死体で,古くは人工的にもつくられた。主として人体についていわれるが,動物の場合にも適用される。古くヨーロッパではエジプトのミイラが薬効があるとされ,日本にも16世紀に没薬ミルラmirra(ポルトガル語)として輸入された。ミイラはこれのなまったものといわれる。また英語のmummyはアラビア語のmūmīya(歴青で処理したもの)に由来する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のミイラ(木乃伊)の言及

【アヌビス】より

…ピラミッド文書ではホルスの目と結びつけられ,冥界で死者をオシリスまで導くことが彼の務めとされた。イシスとネフテュスの造った包帯で死せるオシリスをミイラとし,かつラーの命によりオシリスを蘇生せしめたことから〈ミイラ造りの家の主〉ともいわれた。《死者の書》ではオシリスの法廷で死者の心臓を計量し,葬儀に際して墓の入口で死者のミイラを受け取る姿が描かれ,151章ではミイラの横たわる棺架のわきに立ち,保護するしぐさで手を差しのべ,〈我はオシリスを保護せんために来たれり〉と言ったさまが描かれている。…

【エジプト美術】より

…彼らは霊魂の不滅を信じ,いったん肉体を離れた魂は,その肉体が亡びない限り,再び戻って,死者は永遠の生を享受すると信じられた。これは,放置された死体がミイラ化し,永くその形をとどめていることなどから発した信念であろうが,このために,極端な厚葬の習俗が生じ,壮麗な墳墓や莫大な量の副葬品がつくりだされることとなった。今日残るエジプト美術の遺例は,ほとんどすべて,この種の,葬祭に関連のある作品である。…

【死体現象】より


[異常死体現象]
 異常死体現象は,死体が特殊な環境に置かれた場合,通常の腐敗現象が現れなかったり,途中で停止し,長期間にわたり死亡時の状態を保つもので,永久死体といわれる現象である。これには,乾燥によって生じるミイラ,湿潤した空気の遮断された環境で生じる腐ったチーズ様あるいはセッコウ様となる死蠟(しろう),およびミイラとも死蠟とも違う第三永久死体といわれるものがある。ミイラ化は腐敗の途中で生じる場合がほとんどで,小児では2週間,大人では3ヵ月以上を要する。…

【パジリク】より

…被葬者は東枕とし,1墳墓中に男女1組の合葬とするのを原則としたらしく,男性は170cm以上,女性は150cm以上と長身で,短頭,毛髪は剛直毛ではなく柔らかで栗色やブロンドがあり,人類学の分類によるコーカソイド(ヨーロッパ人種)に属し,それにモンゴロイドの混血を考えるべきという。遺体は,脳や内臓,筋肉を除去してミイラとして納めている。男子のうち1体には,両手と胸背部および右足に,四足獣や怪獣,魚などを表現した黒色の文身(入墨)がある。…

【没薬】より

…〈没薬〉は中国で名づけられた漢薬名。没薬は古代からオリエントで焚香料,香膏や香油の賦香料として用いられ,エジプトのミイラ作りに欠かせぬ香薬だった。医薬用には収斂(しゆうれん)薬として用いられていたが,現在は口中の炎症にうがい薬とするにすぎない。…

※「ミイラ(木乃伊)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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