ミカエル4世(読み)ミカエルよんせい(英語表記)Michael IV

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミカエル4世」の意味・わかりやすい解説

ミカエル4世
ミカエルよんせい
Michael IV

[生]?
[没]1041.12.10. コンスタンチノープル
ビザンチン皇帝 (在位 1034~41) 。ロマヌス3世をその皇妃ゾエとはかって暗殺,皇妃と結婚して即位。有能な政治家で軍人であったが,てんかんを病み,実務は兄ヨハネスがとった。ファーティマ朝と 30年和約を締結 (1037) ,南方からの脅威を取除いた。スラブ人デリヤンが重税に苦しむバルカン半島住民とともに反乱を起した (40) が,1年後,鎮圧に成功。しかしツェタ侯国のステファン・ボイスラフ王の独立運動を押えることはできず,バルカン半島唯一の独立国として許さざるをえなかった (41) 。 1041年病の進行により退位,同年聖コスマスとダミアン修道院に入り,即日病死。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android