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ミズゴケ(水苔) ミズゴケ

世界大百科事典 第2版の解説

ミズゴケ【ミズゴケ(水苔)】

蘚類のミズゴケ科ミズゴケ属Sphagnumの総称。ピートモスpeat mossともいう。世界に約300種,うち日本に約40種あり,特に高山や高緯度地域に多い。特に地球の全表面積の1%以上に達するミズゴケ湿原では,大群落をなして広大な面積を占める。植物体は一般に白緑色でしばしば赤みをおびる。茎は直立し,ほぼ等間隔に数本ずつの枝を輪生し,その枝の一部は下垂して茎の表面を覆い,他は横に広がる。葉はうろこ状で中央脈がなく,透明と緑色の2種類の細胞からなる。

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世界大百科事典内のミズゴケ(水苔)の言及

【尾瀬ヶ原】より

…ナガバノモウセンゴケは本州唯一の確実な産地であり,オゼコウホネは北海道などにあるネムロコウホネと同じもので,氷期の遺存種とみなされている。原の特異な景観の構成に重要な役割を果たしているミズゴケは20種に及び,キダチミズゴケが広範囲に生育していることなど種構成およびその生態からみて日本では他に類例を見ない。また,動物では本州における北方系のトンボ類のほとんど全部がここに生息し,北方系のトンボの世界における事実上の南限とみなされている。…

【コケ植物(苔植物)】より

…南極の昭和基地の周辺にも,数種の蘚類が生育している。寒冷な地域の湿原にはミズゴケが多く,その遺体は腐らず堆積して泥炭層をつくる。熱帯の湿潤な山岳地帯には蘚苔林mossy forestというコケの非常に豊富な森林が発達し,多くの種類のコケが樹幹を厚くおおい,枝からも垂れ下がって特異な景観を呈する。…

【湿原】より

…ヨシ原に代表されるが,オギはヨシよりも浅いところに,マコモ,ヒメガマは深いところに出現する傾向がみられ,沼沢植物の分布は水深と関係する。 泥炭湿原は,植物遺体の分解量が生産量を下回るためヨシ,スゲ類,ミズゴケ類などの植物遺体が集積し泥炭化するところに形成されるので,寒冷な亜寒帯・冷温帯に多い。低温でなくても貧栄養な水に涵養されれば植物遺体の分解が遅くなるので,熱帯にも泥炭湿原は出現するが,熱帯の泥炭は樹木の遺体が主体である。…

※「ミズゴケ(水苔)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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