ミッチェル(Silas Weir Mitchell)(読み)みっちぇる(英語表記)Silas Weir Mitchell

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミッチェル(Silas Weir Mitchell)
みっちぇる
Silas Weir Mitchell
(1829―1914)

アメリカの神経病学者。フィラデルフィアの生まれ。1850年ジェファーソン医学校卒業。その後パリへ遊学してベルナールに師事する。帰国後ペンシルベニア大学教授に就任南北戦争に際してはフィラデルフィアのターナー・レーン病院で多くの神経外傷患者を診療し、1872年に『神経損傷とそれらの結果』を著した。そのほか、灼熱(しゃくねつ)痛、皮膚紅痛症を最初に記載し、神経痛の治療に「ウェア‐ミッチェル法」といわれる療法を創案した。また毒矢蛇毒毒性およびモルヒネの生理学的作用を研究し、さらに詩や歴史小説の分野でも優れた天分を発揮した。1901年(明治34)に来日。

[大鳥蘭三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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