ミヤコザサ(都笹)(読み)ミヤコザサ(英語表記)Sasa nipponica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミヤコザサ(都笹)」の意味・わかりやすい解説

ミヤコザサ(都笹)
ミヤコザサ
Sasa nipponica

イネ科のタケササ類の1種。本州四国九州に広く分布する。山地樹陰に群生し,いわゆる笹原をつくる。地下茎が長く地中をはって繁殖する。稈は直立し,1mぐらいになる。葉は稈の先端に数個掌状につき,長楕円状披針形,葉は薄く,裏面細毛がある。冬季はクマザサのように葉縁が白くなる。夏に,ときどき開花し,小型で短い円錐花穂をつける。葉が薄く軟らかく,ケイ酸分が少いので,牛馬が好んで食べる。

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