ミラー(George Armitage Miller)(読み)みらー(英語表記)George Armitage Miller

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミラー(George Armitage Miller)
みらー
George Armitage Miller
(1920―2012)

アメリカの心理学者。ウェスト・バージニア州のチャールストンの生まれ。1940年アラバマ大学卒業後、ハーバード大学で心理学を専攻、1946年学位をとり、続いて同大学助手、準教授を務め、1951~1955年マサチューセッツ工科大学準教授、その後、ハーバード大学、プリンストン大学、マサチューセッツ工科大学などに所属。研究分野は聴覚言語、コミュニケーション理論、心理言語学、認知説などを含む幅広い領域である。共同研究者のなかにはチョムスキーがおり、またギャランターEugene Harrison Galanter(1924―2016)、プリブラムKarl Harry Pribram(1919―2015)との共同研究からは、TOTE(test-operate-test-exit)を単位とする行動システムの構想が生まれた。著書に『心理学の認識』(1962)などがある。

[宇津木保 2018年11月19日]

『戸田壱子・新田倫義訳『心理学の認識――ミラーの心理学入門』(1967・白揚社)』『G・A・ミラー著、高田洋一郎訳『心理学への情報科学的アプローチ』(1972・培風館)』『G・A・ミラー他著、十島雍蔵他訳『プランと行動の構造――心理サイバネティクス序説』(1980・誠信書房)』『G・A・ミラー著、無藤隆・久慈洋子訳『入門ことばの科学』(1983・誠信書房)』『ミラー著、無藤隆・青木多寿子・柏崎秀子訳『ことばの科学――単語の形成と機能』(1997・東京化学同人)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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