日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ミラー(Oskar von Miller)
みらー
Oskar von Miller
(1855―1934)
ドイツの電気工学者。ミュンヘンに生まれ、同地の技術高等学校に学んだ。バイエルンの土木実習技師として1881年パリ電気博覧会を視察、電気技術の重要性を知り、翌1882年ミュンヘン電気博覧会を成功させた。1883年、ラーテナウとともにAEG(アーエーゲー)社の前身ドイツ・エジソン応用電気会社を設立。1891年のフランクフルト電気博覧会で175キロメートルの遠距離送電実験を成功させるなど、ドイツ電気事業の発展に貢献した。1903年以来ドイツ博物館の設立を準備し、1925年開館、館長に就任。1929年(昭和4)日本主催の万国工業会議に来日、技術博物館の重要性を強調した。
[高橋智子]
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