世界大百科事典(旧版)内のミルチャ老公の言及
【ワラキア】より
…この時期に公国の独立を守るために戦った公としてミルチャMircea老公(在位1386‐1418)とブラド串刺し公(在位1448,56‐62,76)がいる。ミルチャ老公はハンガリーと同盟を結んでオスマン帝国軍と戦い,再三これを撃退したが,1415年に独立の維持と引換えに初めてスルタンへの3000ドゥカート(金貨)の貢納を認めた。ハンガリーの名将フニャディの保護を受けたブラド串刺し公もスルタンの率いる軍隊を迎え討ち,ゲリラ戦法を用いてこれを苦しめたが,これらの戦闘でめざましい働きを示したのは公への忠誠心の厚い自由な共同体の農民であった。…
※「ミルチャ老公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」