ムスカウアー公園/ムジャコフスキ公園(読み)ムスカウアーこうえん ムジャコフスキこうえん

世界遺産詳解 の解説

ムスカウアーこうえん ムジャコフスキこうえん【ムスカウアー公園/ムジャコフスキ公園】

2004年に登録された世界遺産(文化遺産)。ドイツとポーランド両国に広がる2つの公園は、19世紀にヘルマン・フォン・ピュックラー=ムスカウ王子(1785~1871年)が造園した。新たな景観設計の手法により、周辺の農地景観と見事に一体化している。元はナイセ川にまたがる一つの庭園だったが、第二次世界大戦後にナイセ川が国境とされ、ドイツとポーランドに分割された。造園を始めたのは1815年、イギリスの自然風景を取り入れた手法を採用し、建造物も調和させるなど整備を続けた。のちに手放されるが、買い受けたオランダ侯爵意思を引き継ぎ景観は維持された。第二次世界大戦で庭園内の建造物が破壊されたが、修復が進められ、元の景観が甦りつつある。イギリス式庭園を発展させた貴重な景観公園の価値が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はMuskauer Park / Park Muzakowski

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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