日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ムーア(Thomas Sturge Moore)むーあThomas Sturge Moore(1870―1944) イギリスの詩人、著述家。もっぱら古典神話に準拠した古風だが高雅な調子の文体をもつ詩集『葡萄(ぶどう)園丁ほかの詩』(1899)、『選詩集』(1934)などで知られるが、木版画家でもあり、またW・B・イェーツの詩集『塔』や『螺旋(らせん)階段』の表紙の装丁者としても著名。コレッジョ、デューラー、ブレイクに関する評論もある。イェーツとの『往復書簡集1901~37』(1953)も有名。[富士川義之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例