日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
メソニエ(Jean-Louis-Ernest Meissonier)
めそにえ
Jean-Louis-Ernest Meissonier
(1815―1891)
フランスの画家。リヨン生まれ。レオン・コニエのアトリエに学ぶ。17世紀オランダの風俗画に強い影響を受けた作品によって名をあげ、1834年サロンにデビュー。55年のサロンでナポレオン3世によって作品が買い上げられ、名声を確立する。59年イタリア戦役に従軍したのち、戦争画に打ち込む。ナポレオンを回顧した作品で知られ、代表作に『1814年』(1861・ルーブル美術館)など。小さい画面を長時間かけて写真のように仕上げることで有名で、印象派が二束三文でも売れなかった時期に、もっとも高い値をつけていた画家。パリで没。
[宮崎克己]