メチル D-グルコピラノシド(読み)メチルグルコピラノシド

化学辞典 第2版 の解説

メチル D-グルコピラノシド
メチルグルコピラノシド
methyl D-glucopyranoside

C7H14O6(194.18).メチルα-D-グルコピラノシドは,メタノール中でグルコース塩化水素を作用させることにより,少量のメチルβ-D-グルコピラノシドとともに得られる.多く化合物の合成原料として用いられる.融点168 ℃.+158.9°(水).メチルβ-D-グルコピラノシドはマツムシソウScabiosa succisaやアルファルファMedicago sativaに存在する.アセトブロモグルコースとメタノールを縮合させ,ついで脱アセチル化して合成される.融点108~110 ℃.-34.2°(水).ともに非還元性であるが,酸性加水分解でグルコースを生成する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android