メーストル(Xavier de Maistre) めーすとる Xavier de Maistre (1763―1852)
フランスの小説家、随筆家。ジョゼフ・ド・メーストルの弟。サボア公国の首都シャンベリに生まれ、フランス革命によって故国がフランスに併合されたのを嫌ってロシア軍に入り、ペテルブルグで没した。作品には、機知にあふれた考察と繊細な心理を素朴な文章でつづった随想『わが部屋をめぐる旅』Le voyage autour de ma chambre(1794)のほかに、『アオスタ市の癩(らい)者』(1811)など3編の中編小説がある。