モノコルド(読み)ものこるど

世界大百科事典(旧版)内のモノコルドの言及

【一弦琴】より

…1弦の楽器は原始的な構造の楽弓(ミュージカル・ボー)から,共鳴装置を有するものまで広く世界に分布する。また,古代ギリシア以来,ヨーロッパで,おもに正確な音程を得るための道具として用いられた,1本の弦を張ったモノコルド(モノコード)がある。日本の一弦琴は本来細長い1枚の板に弦を張っていたが,現在使われるものは胴の形が中国の(きん)に似てくびれがあり,一木の裏側をくり抜いて裏板を張ったものもある(図)。…

【カノン】より

…20世紀になると,この技法は特に十二音音楽セリー新古典主義などにおいて,再び創作面で重視されるようになった。 〈カノン〉はこのほか,楽器名として古代ギリシアのモノコルド(一弦琴)や中世のチター属弦楽器の一種をさす場合,ビザンティンの典礼聖歌の一詩型,また,カトリックのミサで司祭の唱える奉献の祈りの典文のこともさす。【土田 英三郎】。…

【クラビコード】より

…鍵盤をもつ弦鳴楽器としては最も古く,構造も簡単で音量も小さい。クラビコードは音律測定用に使われたモノコードmonochord(モノコルドともいい,1本の弦を張り,その振動を利用する楽器または器具)が発展したものといわれる。同時に複数の音が出せるように弦の数が増やされ,駒を動かさなくても求める音の高さが得られるように,オルガンからヒントを得て鍵盤が備えつけられた。…

※「モノコルド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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