日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モラバ川(ユーゴスラビア)
もらばがわ
Morava
セルビアの南部から中部を北流する川で、ドナウ川の支流。セルビアの南に位置する北マケドニア共和国のスコピエ北方の山地に発し北流するユジナ(南)・モラバ川と、セルビア南部の山地に発して東流するザパドナ(西)・モラバ川が、ニシュ北西約52キロメートル地点で合流、モラバ川(ベリカ・モラバ川Velika Morava)となる。さらに北流してベオグラード東約50キロメートルのスメデレボSmederevo付近でドナウ川に流入する。全長216.5キロメートル、南モラバ川をあわせると568キロメートル。流域面積3万6638平方キロメートル。スコピエからベオグラードまでの鉄道が川沿いに通じ、下流部は肥沃(ひよく)で農地が開ける。南・西両モラバ川には発電所が設けられている。
[三井嘉都夫]
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