日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モロ(Mari Mörö)
もろ
Mari Mörö
(1963― )
フィンランドの女性小説家、児童小説家。雑誌や新聞にコラムを掲載するかたわら、世代を問わず作品を著す。代表作『シーアへのごほうび 』Kiltin yön lahjat(1998)で、現代社会の空虚さを子供と大人の対話を通して屈託なく描き人気を博す。視点を変えながら物事を巧みに表現し、ルーネベリ文学賞をはじめ数々の文学賞を受賞するなど評価が高い。そのほかに、短編小説集『翼』Siivet(1992)、児童小説『カリフ』Kolmen ruudun kalifi(1996)、小説『そり』Pulukeikka(2000)などを著している。
[末延 淳]
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