日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モンロー(James Monroe)
もんろー
James Monroe
(1758―1831)
アメリカ合衆国第5代大統領(在任1817~25)。4月28日、バージニアのウェストモーランドに生まれる。大学在学中に独立革命軍に参加、1780年に退役後、法律を学ぶ。82年にバージニア邦議会議員となり、翌年連合会議への代表に選出される。合衆国憲法の批准には反対した。その後合衆国上院議員(1790~94)、フランスへの全権大使(1794~96)、バージニア州知事、ルイジアナ購入(1803)の特使、国務長官(1811~17)などを経て、1816年、連邦派の勢力衰退のなかで大統領に選出される。党派的対立の鎮静したこの「好感情の時代」に、彼はJ・Q・アダムズ国務長官らの強力な閣僚に支えられ、ナショナリズムの興隆を背景に、フロリダ購入(1819)、モンロー宣言(1823)などを行った。二度目の任期終了後、バージニアに引退し、31年7月4日にニューヨークで死去。
[竹本友子]
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