ヤブカンゾウ(藪萱草)(読み)ヤブカンゾウ(英語表記)Hemerocallis fulva f. kwanso

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤブカンゾウ(藪萱草)」の意味・わかりやすい解説

ヤブカンゾウ(藪萱草)
ヤブカンゾウ
Hemerocallis fulva f. kwanso

ワスレグサ科の多年草。ワスレグサともいう。日本と中国に分布し,平地丘陵地に普通に生える。根生葉は,線形で 2列に並んで叢生し,斜上する。夏に,1mほどの花茎を出し,先が分枝して橙色の美花をつける。一日花で昼間開き,夜にはしぼんでしまうが,次々に別の花が開くので花期は比較的長い。八重咲きが普通で,おしべ,めしべは不規則に花弁化する。種子はできず,根茎からつる枝を出して増える。若葉食用になる。ノカンゾウユウスゲニッコウキスゲなどと同じ仲間である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android