ヤブロネツ・ナド・ニソウ(読み)やぶろねつなどにそう(英語表記)Jablonec nad Nisou

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヤブロネツ・ナド・ニソウ
やぶろねつなどにそう
Jablonec nad Nisou

チェコボヘミア地方北部の都市。リベレツ東方に接し、ルジツカー・ニサ(ドイツ語名ナイセ)川支流のビーラー・ニサ川に臨む。人口4万5653(2001)。16世紀中ごろドイツ人の東方植民によりもたらされたガラス技術によって、17世紀後半から発展し始め、19世紀後半にはガラス製品を世界中に輸出し繁栄した。第二次世界大戦後、住民の大多数を占めていたドイツ系住民が追放されたが、移住してきたチェコ系住民によりガラス工業の伝統が受け継がれ、現在もボヘミア・ガラス、イミテーションジュエリー人造宝石)、宝石の加工・製造の中心地であり、これらの製品の博物館がある。イミテーション・ジュエリーの国際展示会の会場でもある。17世紀末初期バロック様式聖アン教会、19世紀ゼツェッション(分離派)様式の建造物がある。

中田瑞穂

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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