ヤマトリカブト(山鳥兜)(読み)ヤマトリカブト(英語表記)Aconitum japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤマトリカブト(山鳥兜)
ヤマトリカブト
Aconitum japonicum

キンポウゲ科の多年草。日本各地の山地に普通にみられる。地下に円錐形の太い根茎があり,これは毎年新しい根が横につくられて更新する。アルカロイドを含み,毒性が強い。まれに漢方薬に使われることもあるが用法がむずかしく,誤ると致死的で非常に危険である。茎は直立し,高さ 1m内外,上部の茎はやや曲り,しばしば分枝する。全体に無毛,葉は長い柄があり,3~5裂する掌状葉で,裂片に鈍い鋸歯がある。8~10月,茎の上方に短い円錐花序をつけ,鮮かな青紫色の花を多数つける。5個のうちかぶと状の萼は肉質で,中部の2個はやや円形,内面に毛があり,下部の2個は小さい。袋果に毛がない。地方により変異が多く,いくつもの亜種や変種に分けられる。分類のむずかしい群の一つである。

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