ヨルガオ(夜顔)(読み)ヨルガオ(英語表記)Calonyction aculeatum; moon flower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨルガオ(夜顔)」の意味・わかりやすい解説

ヨルガオ(夜顔)
ヨルガオ
Calonyction aculeatum; moon flower

ヒルガオ科多年草。熱帯アメリカから北アメリカのフロリダ州にかけての原産で,明治初期に日本に渡来し,観賞用に栽培される。茎はつる性で,高さ5~6mになる。全体は無毛,ときにはとげがあり,切ると白い乳液が出る。葉は長さ 10~20cmの円状心臓形で互生し,3浅裂することがある。花は長筒状で先は急に平開し,径 10cmにもなる。純白色で,緑色ひだがある。7~9月に,長い花柄に1~7花をつけ香りが強い。夕方に開き翌朝しぼむ。この植物を夕顔と呼ぶこともあるが,干瓢 (かんぴょう) の原料となるウリ科ユウガオ (夕顔)混同を避けるためヨルガオという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android