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ヨーロッパ極右 よーろっぱきょくう

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知恵蔵2015の解説

ヨーロッパ極右

主張の共通点は「移民排斥・制限」。イスラム諸国などからの移民を制限(時には「追い出し」)することで、自国の雇用の確保や、治安の向上を実現しようというもの。一見わかりやすいロジックであるうえ、長期にわたり高失業率に悩んできた西欧の人々にはかなり魅力的に映っている。また背景として、「欧州統合」への反対、批判を右翼政党が取り込んでいると考えられている。既成政党の多くは欧州統合を支持しており、こうした人々の不満、危機感を受け入れることはできない。結果、「自国民優先主義」をかかげる右翼政党が彼らの支持を集めている。さらに、「既成政党への不信・不満」も、右翼への支持の背景にあると考えられる。2002年4月のフランス大統領選挙で、移民排斥を訴えた極右のジャンマリ・ルペン候補(国民戦線、FN)が約17%の得票率で第2位につけ、保守派のシラクに敗れたものの、社会党ジョスパンに勝って決選投票に進出したことは、フランスだけでなく欧州諸国を震撼させた。フランスにとどまらず、西ヨーロッパでは今、ドイツネオナチオーストリアで政権入りしたハイダー党首の自由党など右翼政党の進出が顕著である。

(渡邊啓貴 駐仏日本大使館公使 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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