ライブドア(株)(読み)らいぶどあ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ライブドア(株)
らいぶどあ

インターネットのポータルサイトをはじめ、インターネット関連の事業を展開する株式会社。本社は東京。一時はライブドア証券(日本グローバル証券を買収して商号を変更。現在はライブドアから分離し、かざか証券となる)により金融事業にも参入、積極的なM&A戦略を進めることで企業価値を高める手法をとっていた。
 1996年(平成8)4月、堀江貴文が東京大学在学中に有限会社オン・ザ・エッヂを設立(その後、エッジ株式会社に商号変更)。2000年4月、起業からわずか4年で東京証券取引所Mothers(マザーズ)に株式を上場。数多くのインターネットビジネスをはじめ、データセンター事業、ネットショップ事業を展開。2003年8月にはLinux(リナックス)ベースのOS(オペレーティングシステム)「Lindows OS 日本語版」の独占販売を開始。2004年2月に「エッジ株式会社」から買収した無料プロバイダーの企業名である「株式会社ライブドア」へ社名変更した。
 2004年(平成16)には経営難でオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)との合併が決まっていた大阪近鉄バファローズの買収を申し出たことで一躍注目を浴びる。2005年2月、ライブドアは巨大メディアグループのフジサンケイグループの資本関係面においては中枢であるラジオ局のニッポン放送株を大量取得してメディア事業への参入を表明した。これに対し、フジサンケイグループは反発、結果として、フジサンケイグループの実質的な中枢企業であるフジテレビジョンに株式を譲渡することで和解し、フジテレビジョンへの第三者割当増資を行うとともに、取締役を受け入れ、フジサンケイグループとの事業提携を模索していくことになった。
 このように積極的なM&A戦略をとるライブドアがマスコミで大きく取り上げられ、また堀江貴文の独特なキャラクターは日本国民の多くが知るところとなった。しかし2006年1月、ライブドアの関連会社が虚偽の企業買収情報を開示したなどとされる事件で、社長の堀江貴文を含む財務担当取締役・関連会社社長ら4人は証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)の容疑で逮捕された(翌2月には堀江らの逮捕後代表取締役に就任した熊谷史人(ふみと)も同法違反により逮捕)。証券取引法違反の容疑により東京地検による家宅捜査を受けた翌日、ライブドア関連銘柄の売り注文が殺到、東京証券取引所では取引が全面停止する事態も発生した。フジテレビジョンが保有していたライブドアの株式は同年3月に有線放送・インターネット接続事業を行っているUSEN(ユーセン)社長の宇野康秀(やすひで)が個人で取得、USENとライブドアとの資本・業務提携が発表され、これによりフジテレビジョンとの資本・業務提携は解消となった(2007年宇野は所有全株式を売却)。2006年4月上場廃止。2007年4月にはライブドアはライブドアホールディングスへ社名変更し、持株会社へ移行。メディア、ネットワーク事業は新会社のライブドアが行うこととなった。2008年8月ライブドアホールディングスはLDHへ社名変更。LDHの資本金863億円(2008)、売上高973億円(2007。連結ベース)。関連会社はライブドアのほか、セシール(カタログ通信販売)、ターボリナックス(Linux OSの開発・販売等)、ライブドアパブリッシング(書籍編集・製作)がある。[中島由弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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