ライラ・アルカドル(読み)らいらあるかどる

世界大百科事典(旧版)内のライラ・アルカドルの言及

【イスラム】より

…宗派の別なくイスラム法に定められた二大祭(イード)は,断食明けの祭(イード・アルフィトル)と犠牲祭(イード・アルアドハー)である。このほかに,(1)ヒジュラ暦の元日,(2)ムハンマドの生誕祭(ラビー・アルアッワル月の12日),(3)夜の旅と昇天(イスラー・ワ・ミーラージュ)記念の夜(ラジャブ月の27日の前夜),(4)シャーバーン月の15日(ニスフ・シャーバーン)の前夜,(5)ライラ・アルカドルlayla al‐qadr(コーランが下されたとされるラマダーン月の下旬の一夜)などがある。シーア派ではこのほかにムハンマドがアリーのカリフ権を暗に表明したと主張する事件を記念するカディール・フンムの祭(ズー・アルヒッジャ月の18日)や,アリー,ハサン,フサインの殉教記念日を重視する。…

【断食】より

…イスラム教徒の用いるヒジュラ暦は太陰暦で,太陽暦とは一致しないため,ラマダーン月が夏季になることもあり(たとえばヒジュラ暦1400年では,西暦1980年7月14日から8月12日まで),水一滴も飲めない30日間の断食は非常な苦しみであるが,それはイスラム教徒の各個人に課せられた義務(ファルド・アイン)なので,ともに苦しみに耐える信者の連帯意識の高揚に役立つ。ラマダーン月27日の夜はライラ・アルカドルlayla al qadr(力の夜)と呼ばれ,ムハンマドにコーランの下った日とされる。【嶋田 襄平】。…

※「ライラ・アルカドル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android