ラグビーワールドカップ2015(読み)らぐびーわーるどかっぷにせんじゅうごねん(英語表記)Rugby World Cup 2015

知恵蔵の解説

ラグビーワールドカップ2015

2015年9月18日から10月31日にかけてイングランドで行われたラグビーの世界大会。ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビー(World Rugby)の主催で、1987年の第1回大会から数えて8回目のワールドカップ。2009年7月29日にアイルランドのダブリンで行われたIRB(国際ラグビー評議会=2014年にワールドラグビーへ改称)理事会において、イングランドでの開催が決定。イングランドでのワールドカップは、1991年の第2回大会以来2回目であった。なお同理事会において、2019年の第9回大会は日本での開催が決定している。
大会の参加国は20で、そのうち開催国のイングランドと、前回大会であるラグビーワールドカップ2011のベスト12(5チームずつ4組で行われた1次リーグの各組上位3チーム)となったニュージーランド、フランス、オーストラリア、ウェールズ、アイルランド、アルゼンチン、南アフリカ、トンガ、スコットランド、イタリア、サモアは予選を免除された(イングランドもベスト12入りしていた)。残りの8枠を巡っては予選が行われ、勝ち上がったジョージア、ルーマニア、フィジー、ナミビア、カナダ、アメリカ、日本、ウルグアイが本大会へと駒を進めた。
大会はまずこの20カ国を5カ国ずつ四つの組に振り分けたリーグ戦を開催。この1次リーグは、勝てば4ポイント、引き分ければ2ポイント、負けは0ポイントの勝ち点制で、トライ数が4以上あれば勝敗に関わりなく1ポイント、7点差以内の敗戦は1ポイントのボーナス点が勝ち点に加えられた。順位は勝ち点の多い各組の上位2チームがベスト8入りし、決勝トーナメントへ進んだ。
この1次リーグにおいて、B組の初戦であった日本対南アフリカの試合は大きな衝撃を世界に与えた。過去7回のワールドカップ全てに出場しているものの、1991年の第2回大会でジンバブエに勝利した通算1勝の日本が、ワールドカップ2度の優勝を誇る南アフリカを34対32で降したのだ。英国メディアは「ワールドカップ史上最大の衝撃」(ガーディアン紙)、「史上最大の番狂わせ」(デーリー・テレグラフ紙)、「日本が南アフリカに恥をかかせた」(サンデー・タイムズ紙)などと軒並みトップ項目で報じた。日本はその後の試合で、スコットランドに10対45で敗れたが、サモアには26対5、アメリカには28対18で勝利した。このように日本は1次リーグで3勝1敗(勝ち点12)の好成績を収めたが、同じ3勝1敗ながら勝ち点16の南アフリカ、勝ち点14のスコットランドに及ばず、B組3位で1次リーグ敗退となった。3勝しながら決勝トーナメントへ進めなかったのは、大会史上初の出来事であった。
決勝トーナメントは準々決勝で南アフリカがウェールズを23対19で降し、ニュージーランドがフランスに62対13で、アルゼンチンがアイルランドに43対20で、オーストラリアがスコットランドに35対34でそれぞれ勝利して、準決勝へと駒を進めた。この結果、大会史上初めてベスト4は全て南半球の国ということになった。続く準決勝はニュージーランドが南アフリカを20対18で降し、オーストラリアがアルゼンチンに29対15で勝利して、決勝へと進んだ。決勝戦の前日となる10月30日には3位決定戦が行われ、南アフリカが24対13でアルゼンチンを降して3位となっている。大会最終日の10月31日にはニュージーランド対オーストラリアの決勝戦が行われ、34対17で勝利したニュージーランドが2大会連続となる3度目の優勝を成し遂げた。なお、大会連覇は史上初の出来事であり、優勝3回は歴代最多である。

(場野守泰 ライター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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