日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ラッセル(John Russell, 1st Earl Russell)
らっせる
John Russell, 1st Earl Russell
(1792―1878)
イギリスの政治家。ホイッグ党の名門貴族ベッドフォード公爵家に生まれ、1813年に下院議員となった。議会では人身保護法の停止に反対し、審査法廃止や議会改革を主張するなど、つねに自由主義的な姿勢を崩さなかった。ホイッグ党グレー内閣が成立すると、選挙法改正法案の起草委員の一人となり、1831年には与党の代表として法案(翌1832年成立)を下院に提出した。1835年にメルバーン内閣の内相、下院与党の指導者となって以後、歴代のホイッグ党、自由党内閣で要職につき、二度にわたって内閣を率いた(1846~1852、1865~1866)。その間、外相としてイタリアの民族運動を強く支持したこともある。1861年に伯爵。1866年の辞任後隠退し、グラッドストーンに党首の座を譲った。
[青木 康]
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