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ラッド労働党政権誕生 らっどろうどうとうせいけんたんじょう

知恵蔵の解説

ラッド労働党政権誕生

オーストラリアでは2007年11月24日、約3年ぶりとなる連邦議会選挙が実施された。その結果、野党労働党が下院(全150議席)の過半数を制して、4期約12年に及ぶハワード保守連合(自由党・国民党)政権の時代に幕が下ろされた。今回の総選挙は、史上最低水準の失業率、財政黒字の達成など、経済運営の実績を掲げて臨んだハワード首相と、イラク駐留のオーストラリア軍部隊の段階的撤退、京都議定書の早期批准など外交政策の転換を公約したケビン・ラッド労働党党首との一騎打ちの様相を呈していた。06年12月に労働党党首に選出されたラッド氏は、外交官出身で中国問題に精通しているものの、政治家としての経験が少ないとの指摘もあった。しかし、老練なハワードに対して、若さと清廉さを前面に押し出し、また「ブレア英元首相のクローン」と呼ばれるほど、経済政策では保守政権との継続性を強調して、国民の支持を集めた。一方ハワードは、敗北の責任を取って政界引退を表明した。

(竹田いさみ 獨協大学教授 / 永野隆行 獨協大学准教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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