ランブイエ夫人(読み)らんぶいえふじん(英語表記)Marquise de Rambouillet, Catherine de Vivonne

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランブイエ夫人」の意味・わかりやすい解説

ランブイエ夫人
らんぶいえふじん
Marquise de Rambouillet, Catherine de Vivonne
(1588―1665)

17世紀フランスの社交界をリードした侯爵夫人。1610年ごろからパリの自邸hôtel de Rambouilletに貴族文人を集め、会話遊戯文学を楽しむ上品な社交場とした。パリの名士はみな集まり、貴族の風習品格をもち、文人も書斎から出てその文体を洗練するなど、影響は大きかった。そのサロンは「青い部屋」Chambre bleueとよばれた。以後フランスで流行したサロンの創始者と目される。

福井芳男

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android