日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ラ・フォンテーヌ(Henri Marie La Fontaine)
らふぉんてーぬ
Henri Marie La Fontaine
(1854―1943)
ベルギーの政治家、法律家。ブリュッセルに生まれる。ブリュッセル自由大学で学び、1877年に博士号を取得、のち弁護士となった。1893年から1940年までブリュッセル自由大学の法学教授を務めた。その間、1895年社会党から上院議員に当選、1919年から1932年までは副議長についた。
彼は社会主義者であったが、また平和主義者でもあった。1891年に創設された国際平和局International Peace Bureauで初期から積極的に活動し、1907年から1943年までその局長を務め、列国議会同盟にも参加した。さらに、のちの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の原型となった国際協会連盟を設立した。また『偉大な解決』The Great Solution: Magnissima Charta(1916)ほか、多くの平和問題についての著作を残している。1913年、長年にわたり国際平和を推進してきた功績によりノーベル平和賞を受賞した。その後、1919年の第一次世界大戦終結に関するパリ講和会議、1920年、1921年の国際連盟総会にベルギー代表として参加した。
[編集部]
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